いとしい我が息子へ
  


別れてから28年後、私がお前の名前を呼ぶ時、私の心は溢れ出る。

まるで小説のようだが、これは事実であり、私はどの ようにして、この気持ちを表したら良いのかわからない。

私は今、80歳代で、体は悪化している。私は歩くのさえままなら ぬ。

しかしお前の二人の兄弟、義姉達、姉妹達が私の面倒 を見てくれており、お前がまだ生きているという望みを私に与えてくれる。

先日見知らぬ人が村にやって来て、お前の生存の可能 性を調査するために私を病院に連れて行った時、私は泣き続けていた。

お前の姉(妹)は「お母さん、英南(男)は生きてい る。あの子は北朝鮮に住んでいて、日本の女性と結婚した。捜査して、あの子が生きていることを確認したんだ。」

その言葉は私を震えさせた。

私のいとしい息子、英南よ。私はお前がまだ生きてい たなんて信じられない。私は神に感謝する。私はお前が海岸で溺れて死んでしまったと、思っていた。しかしお前は生きて、そして結婚さえしていたんだ。

英南、私はいつ、お前に会えるのか?私は死ぬ前のお前に会いたい。私の健康状態は悪化し ている。しかし私はお前に会うために生きていたい。

私はお前に会いたいという以外に何も言うことはな い。

死ぬ前に、息子に会えるように、どうか助けてくださ い。

一度でも良いから、死ぬ前に息子の顔を見させてくだ さい。

親愛なるブッシュ大統領、韓国系アメリカ人の皆様、 どうか、どうか私が死ぬ前に息子の会えるように助けてください。

どうかこの年老いた母親の希望をかなえてください。

私のいとしい息子、英南よ、お前は自分を大事にしな ければならない。

私とお前が会うまで、お前は生きていなければならな い。

私はお前の大好きなゆで卵を作って上げる。

それまで、お前は元気でいなければならない。

私はお前が生きていると聞いて以来、お前に何か悪い ことが起きるのではないかと心配で、眠れない。

先日は私はお前が私の腕の中にくる夢を見た。そして お前の名前を呼びながら、目が覚めた。

私のいとしい英南よ、私の大事な息子よ。何故、お前 はこんなに遅くやってきたんだ。

何故、お前はこんなにも長い間、家に帰って来れな かったんだ。

これからは、幸福な人生をおくろう。

私達が失った30年のことは忘れよう。そしてこれから楽しむことを考 えよう。

お前と私が会う時、もっと話そう。

1日で足りないなら、2日でも、3日でも、4日でも、話そう。

私が書くのは今日はここまでにしておく。後で会った 時に話そう。

お前が無事にいることを祈っている。


お前の故郷の母から