妹、生島孝子へ
  


タァーチャン、今どこで、どのように過ごしています か。

元気ですか? 病気してませんか。

お母さんは自分が入院中に、タァーチャンが行方不明 になったと寂しがっていました。明治の女性なので、感情を口にはしませんでしたが、片時も忘れず神様に祈っていました。キット何処かで生きている・・・・ と根拠も無いのに、母親の勘でしょうか、そう確信していました。

33年過ぎ、北朝鮮での目撃証言を得た時、「良く頑 張ったねぇ、きっと苦労したんだろうねぇ」と涙ぐんで、でもニコニコと穏やかな顔をして。あと1年ぐらいきり生きられなと話していたお母さんです。

思い出してください。お母さんって優しかったわ ねぇ。が、寒さに負けたのか、タァーチャンが生きていたと確信して安心したのか、3ヶ月で力尽 き、天に召されてしまいました。亡くなる1ヶ月前くらいから、しきりに「もう間に合わない、もう間に合わない」と言い、会えない無念さを口にして、焦って いました。

亡くなって1年3ヶ月、お母さんを守りきれなくてご めんね。早く帰ってきて「お母さんただいま!」と言ってあげてください。

待ってます。   

馨子