お年寄りは元気いっぱい


 先日、バージニア州 リッチモンドの友人宅に招待された。そこで、94歳になる彼らの母親も一緒に歓迎してくれた。 彼女は車 で15分くらいの所に一人で住んでいる。その日も自分で運転して来たという。きれいにセットした白髪が美しい。背中も曲がっていないし、足取りもしっかり している。少し耳が遠いが、話はきちんとできる。

 驚いたことに、彼女は現役で働いている。自分の会社の仕事を毎日3時間ほどするという。日課として朝9時から毎日近くのプールへ車で行って、1キロ泳い でいる。彼女が85歳の時に、スピード違反で捕まったという話は有名だ。

 アメリカに来てから、私はこういうお年寄りを何人も見ている。100歳まで議員を していた人、病院のボランティアをし ている95歳の婦人、スーパーで試 食品を振る舞っていた90歳の店員ら−。

 こんな話もある。マーガレット・ローソンさんは、96歳で「学習障害」という研究 本を出した。新聞社が「彼女が100歳になった」と記事にした。する と、彼女は「何でこんなことが記事になるの。誰だっていつかは100歳になるわよ」と、新聞社にかみついたそうだ。


マリーさん94歳 
   
 私の友人に73歳の日本人女性がいる。議会図書館で働いている彼女は「定年制がないし、やめろと言われないので続けて いるの」と元気いっぱいだ。

 最近の統計によると、アメリカの90歳以上の60%は仕事をしているか、自分のことは自分でできるとのこと。一方、日本では60%は寝たきりか、介助が 必要なのだそうだ。世界一の長寿国日本は、その名に恥じない環境づくりが必要なのかもしれない。
 

2007年10月31日掲載

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