●銃乱射事件が与えた影響
バージニア工科大の銃乱射事件。世界を震撼(しんかん)させる事件が身近で起き、驚きと怒り、悲しみの気持ちでいっぱ
いだ。同大学へ通っている友人の息子さんは無事だったとのこと。日本からたくさんの見舞いメールや電話をいただいた。
事件当日、私は朝八時から病院のボランティアをしていた。お昼を食べに病院の食堂に行ったら、私服の、強そうな男たちが二十人ほどでミーティングをして
いた。何だろうと不思議に思ったが、家に帰ってこの事件を知り納得した。今でもメディアが事件を取り上げ、事態の重大さを報道している。
容疑者の詳細が明らかになるにつれ、私は過去、日本で起きたサカキバラ事件、バスジャック事件、池田小事件を思い出し、容疑者がダブって見えてきた。そ
の行動は現代社会が生んだ致命的な副作用なのかもしれない。
銃を撃てば人が死ぬ。その銃を米国では簡単に買うことができる。恐ろしいことだとあらためて思う。
建物から運び出されるけが人たち。32人が犠牲になった。=AP
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東京の友人から「アジア系の人たちに向けられた目はどうなのでしょうか」と便りがあった。多数の米国人は、韓国人も中国人も日本人も同じように見えるので
アジア系人種としての偏見はある。他方、米国人は人種問題の対応に慣れているから人種と個人とを分けて考えることができる。例えば、日本の大学で韓国人が
同じような事件を起こしたら、日本中はもっと大騒ぎになるだろう。そういう意味で米国人は日本人より偏見が少ないのかもしれない。
(2007年5月20日掲載)
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