雄大な自然と寝食を共に


 夏休みが始まったの で、家族4人で旅行に出掛けた。行き先はグランドキャニオン。電気もない自炊キャンプ場を予約して 寝袋、テント、鍋やコメも持参した。グランドキャニオンはアメリカでも人気の高い観光地。国内といっても外国へ行く感覚だ。

 ワシントンから飛行機を乗り継ぎラスベガス空港へ到着。レンタカーを借り、グランドキャニオンまで5時間のドライブ。キャンプ場に着いたのは夜中の11 時で、テントを手早く張って就寝。

 翌日はまぶしい朝日に目覚め、早速散策に出掛けた。大峡谷の見える地点まで徒歩で10分。「ワォー、素晴らしい」。世界一の渓谷、大自然の神秘に圧倒さ れる一瞬である。滞在中、私たちは無理のないコースを選び、トレイルハイキングを計画した。


グランドキャニオンで






電気のないキャンプ場

 渓 谷を見下ろしながらのコースに1回、谷底へのコースに2回挑 戦した。簡単なコースとはいえ、所要時間はそれぞれ4時間を超えた。肥満気味で運動不足の子どもたちはすぐに息を切らしていたが、だん だん安定し、足元に近寄るリスや岩のはざまで草を食べるビッグホーンシープ、エルクの 家族などをゆっくり観察する余裕も出てきた。大変だったが、みんな頑張り、ほぼ計画通り完歩することができた。

 キャンプ場では食事作りに奮闘。毎日鍋でご飯を炊いた。まきを燃やし、コメをとぎ、水加減をみる。そして「初めチョロチョロ中パッパ、赤子泣いてもふた 取るな」を忠実に行うと、それはそれはおいしいご飯が出来上がる。

 夕食が終わるころには必ず雷雨だ。「それっ」とテントの中に駆け込む。雨が上がり、真っ青な月が闇を照らし、グランドキャニオンの夜も更けていく。素晴 らしい一週間だった。

(2006年8月27日掲載)
 
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