首都の自然 自転車で満喫

 
 「ホワイトハウスへの道」といって も、アメリカ大統領選のことではない。首都ワシントンの中心部に続くサイクリング道 路のことであ る。

 先日の日曜日、目標だったこの道をついに自転車で完走した。近所の公園から約30キロ。途中、休憩をとりながら5時間かかった。その間、小山や丘もあ り、運動不足がちな中年夫婦にとっては結構きつい道のりだ。 しかし、この道は街中とは別世界、美しい絵本の中に入ったかのようだ。緑一色、頭上からいく筋もの木漏れ日、おいしい空気。鳥の声が響く。目の前を横切る リスたち、じっとこちらを見ているシカの親子、川岸ではビーバーがノロノロ歩いているのも見える。森に囲まれ、流れに沿った遊歩道はずっと続く。


ホワイトハウスまで続くサイクリングロード




途中の公園で一休み

  やっとワシントン記念塔が見えてきた。ペダルを踏む足に力がこもる。とうとうポトマック川の畔に到着した。ここは観光客や休日を家族でくつろぐ人たちでに ぎわう。私たちも大きな木陰に腰を下ろし、リンカーン記念堂やジェファーソン記念堂が立ち並ぶ風景を観賞しながら、持参のおにぎりをほおばった。「ああ、 おいしい」。至福の一瞬、これが最高のぜいたくというものだ。健康な身体に感謝である。

 帰りは計画どおり地下鉄に乗った。ワシントンでは自転車ごとの乗車が許されている。私は前からこれをしてみたいと思っていたので、この経験にも大満足。 本当に充実した一日であった。


  2004年9 月17日掲載)

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